バリアフリーにおすすめの外構工事は?リノベーション内容や注意点も
高齢化が進む中、将来に備えて外構をバリアフリー仕様にリノベーションすることを検討している方も多いのではないでしょうか。体が不自由になると、家の中だけをバリアフリーにするだけでなく、家の外もバリアフリー対応にしなければ生活に支障を来たしてしまいます。そこでこの記事では、バリアフリー外構の概要や注意点、バリアフリー外構の具体的な内容などについて解説していきます。
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バリアフリー外構とは
バリアフリーとは、高齢者や体が不自由な方が、生活する上で支障となる障害を取り除いた、生活しやすい環境や状態を指します。バリアフリー外構とは、躓いたり滑ったりするような段差や階段を取り除いた、お年寄りや体の不自由な方に優しい外構のことです。
バリアフリー外構にする際の注意点
バリアフリー外構にする際の注意点は、以下の通りです。
スロープの幅や傾斜角度に気を付ける
バリアフリー外構で最も重要なのが、スロープです。スロープはただ設置すれば良いものではなく、使いやすい傾斜角度や幅に設定する必要があります。傾斜角度は、自走式の車椅子であれば5度以内、介護者がいる場合は10度以内が良いとされています。またスロープの幅は、介護者が一緒に使えるように、最低でも1メートル以上にしましょう。
介護者が使いやすい動線を考える
バリアフリー外構は、介護する側の人も使いやすい動線を考えることが大切です。介護センターに依頼する場合はどこに車を置くのか、大きめの器具を運べる道幅や踊り場があるかなど、介護者への配慮も必要不可欠です。
機能性を重視する
バリアフリーの観点から言えば、障害物は少ない方が推奨されます。高齢者や体の不自由な方が安全に生活するためには、必要のない段差や障害物をなくし、手すりやスロープを設置したり引き戸仕様の門にしたりといった、機能性を重視した外構工事が大切です。
バリアフリー外構の具体的なリノベーション内容
ここからは、バリアフリー外構の具体的な内容をご紹介します。
スロープへの変更
バリアフリー仕様のエクステリアにするのであれば、まずスロープの設置を検討しましょう。アプローチ部分に段差がある場合は、スロープを設置することで段差をなくすことができます。スロープの素材は、インターロッキングやアスファルト、コンクリートなど滑りにくい素材がおすすめです。
手すりの設置
転倒防止や歩行補助の観点から、スロープには手すりを設置するケースが多いです。手すりを設置する際は、利用者の身長や体格に合わせて高さなどを設定する必要があります。
引戸への変更
外構をバリアフリー仕様にリノベーションするのであれば、玄関扉や門扉を引戸に変更する工事もおすすめです。前後に開閉する扉は、車椅子の方にとっては使い勝手が悪いです。車椅子の方が出入りすることを考えると、引戸を取り入れるのがベストでしょう。
照明の設置
人は歳を重ねるにつれて、視力だけでなく光の見え方も変化していきます。明るい場所から急に暗い場所に移動すると目が慣れるまでに時間がかかり、少しの障害物にも気付くことができずに思わぬ事故につながるケースもあります。バリアフリー外構にリノベーションするのであれば、門扉やアプローチ部分の照明も併せてリフォームしましょう。
庭屋根の設置
悪天候時の使い勝手を考えると、庭屋根の設置もおすすめです。思うように足が動かない方にとっては雨風にさらされながらの移動は苦痛を伴います。
バリアフリー外構にして、安全な住宅を目指そう
住まいのバリアフリー化を目指すのであれば、家の中だけでなく外構もバリアフリー仕様にする必要があります。高齢者や体が不自由な方が安全に暮らせるよう、機能性を重視してリノベーション計画を立てましょう。