外構のインターロッキングとは?概要やメリット、主な使用場所も紹介
外構工事にインターロッキングという施行方法があります。歩道や大型公園などで用いられるため、見たことがある方も多いでしょう。本記事では、インターロッキングについて紹介します。施工方法や歴史と併せて、メリットや使用場所についても解説するので、外構工事の参考にしてください。
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インターロッキングとは
インターロッキングとは、さまざまな形のコンクリートブロックをかみ合わせてレンガのような見た目にする方法です。ブロックの組み合わせによって、様々な見た面を作り出せます。そのため、公共施設や住居の外構など、多くの場面で採用されている汎用性の高い舗装方法です。
西ドイツで生まれた技術
インターロッキングの施工法は、西ドイツで生まれました。1956年に西ドイツにある会社が、インターロッキング用のブロックを開発したのが始まりです。当初は石畳の代わりとしてインターロッキングブロックが使用され始めます。そして、自動車の普及が後押しとなって、インターロッキングという施工法が世界中で採用されるようになりました。
自動車の普及が後押しになったのは、耐重性が高いからです。重い車が走ってもひび割れたり隙間が空いたりすることがなかったので、世界中で採用されました。
1970年代に日本で導入
日本でインターロッキングの施工法が導入されたのは、1970年代になってからです。1973年に、ゼニス社製のブロック製造機械が導入され、各セメントメーカーが技術の導入を進めたことで、日本にも普及しました。インターロッキングは、耐久性など様々なメリットを有しているため、現在でも多くの場所で採用されています。
インターロッキングのメリット
インターロッキングの主なメリットは、下記の3つです。
- デザインのバリエーションが豊富
- 耐久性が高い
- 水はけに優れている
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
デザインのバリエーションが豊富
インターロッキングのメリットと言えば、デザインのバリエーションが豊富にあることでしょう。ブロックにはさまざまな色や形があります。これらを組み合わせることで、異なった表情を見せてくれます。外構に個性を出す際にも最適です。
耐久性が高い
インターロッキングは、トラックが走る道路に採用しても、重さが分散するので割れたり隙間ができたりすることはありません。そのため、カーポートまでのアプローチに使用されることもあります。耐久性を高めたいときに最適な外構です。
水はけに優れている
インターロッキングは水はけに優れているというメリットがあります。ブロックの表面は水が浸透するように作られているので、水たまりはできません。また、ブロックの間に砂を埋めるので、そこから水が地面に逃げていきます。大雨になっても、水たまりができるリスクを軽減できます。
インターロッキングの主な使用場所
インターロッキングの主な使用場所は下記の3カ所です。
- アプローチ
- 駐車場
- 庭
それぞれの使用場所について、メリットなどを含めて解説していきます。
アプローチ
インターロッキングはアプローチとの相性が良いです。様々な色や形のブロックを組み合わせることで、家の顔とも言えるアプローチを個性的な見た目にできます。また水はけにも優れているので大雨のときでも、歩きやすいアプローチに仕上げられます。
駐車場
インターロッキングは重さへの耐久性に優れているので、長期間使用してもひび割れる可能性が低いです。そのため、荷重が大きくなる駐車場にもおすすめです。また、濡れた車を止めても、ブロックが水分を下へ逃がすので駐車場を乾いた状態にできます。カビが生えるリスクが低下するため、清潔な駐車場を保ちたければ、インターロッキングが向いているでしょう。
庭
インターロッキングからは草が生えにくいです。そのため、草むしりに手間をかけたくない方は、庭への使用がおすすめです。また、庭の一部をインターロッキングにする方法もあります。樹木や花を楽しみたい場所は土のままにするなど、コントラストを出しておしゃれに仕上げることが可能です。
インターロッキングはおしゃれで耐久性が高い
インターロッキングは、道路や公園にも採用される手法です。おしゃれで耐久性が高いので、外構工事にも用いられています。また、ブロックの色や種類を工夫することで、和風洋風を問わずに使用できます。
個性を出すことも容易なのでアプローチなどにおすすめです。外構工事に迷っているのなら、インターロッキングも選択肢に入れてみてください。施工業者に相談すれば、外観に合う組み合わせを提案してくれるでしょう。