ウッドデッキの寿命は?寿命を縮める原因を知って対策を立てよう!
ウッドデッキを設置することで、屋外空間を快適なくつろぎの場に変えられます。しかし、デッキの寿命はその材料やメンテナンス方法に大きく影響されます。長く美しい状態を保つためには、それらの要因について理解し、適切なケアを行うことが不可欠です。本記事では、ウッドデッキの寿命に関する重要な要因と劣化症状、そして寿命を延ばすための方法について詳しく解説します。
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ウッドデッキの寿命
通常、良質な木材を使用し、適切な塗装やシーリングを行い、定期的な清掃と点検を怠らなければ、ウッドデッキの寿命は5~30年程度です。ただし、ウッドデッキの寿命は、使用する木材の種類によって大きく影響を受けます。また寿命だけでなく、劣化の原因やメンテナンス方法まで素材により異なるため、素材ごとにそれぞれの特徴を理解しておかなければなりません。
天然木ウッドデッキの寿命
天然木の中でも、木の密度が高く硬めの木材であるハードウッドは、耐久性が高く、15~30年程度の寿命が期待されます。しかし、針葉樹から作られた柔らかいソフトウッドは、耐候性が低いため、適切なケアを行っても10年程度が寿命の目安です。
人工木ウッドデッキの寿命
人工木ウッドデッキの寿命は、一般的に天然木よりも長い傾向があります。人工木は耐候性が高く、白アリなどの虫や腐食に対しても強いため、20年以上の寿命が期待されます。また、人工木のウッドデッキは、天然木のものに比べて少ないメンテナンスで綺麗な状態を長く保つことができるため、使いやすいウッドデッキとして人気です。
ウッドデッキの寿命のサイン
屋外に設置され、紫外線や風雨にさらされ続けるウッドデッキは、時間の経過とともに劣化が進みます。ウッドデッキを長く安全に使用するには、この劣化のサインを見逃さないことが重要です。
腐食
腐食は、ウッドデッキの寿命が限界に近づいているサインです。天然木のウッドデッキでよく現れる腐食は、木材が湿気や雨水に長期間さらされることで起こります。腐食が進行すると、床の表面がふやけたり崩れて穴が開いたりして、耐久性や安全性が損なわれます。日当たりの良い場所に置く、定期的に防水機能を持つ塗料で塗装するなど、適切なメンテナンスを行って腐食を予防しましょう。
ひび割れ
人工木のウッドデッキでよく現れる劣化症状が、ひび割れです。長期間、紫外線に当たることでダメージを受け、原料であるプラスチックが劣化し、最終的に割れや反りを引き起こします。ひび割れが見受けられると、そこから水分が浸透し、さらなる損傷が進行する可能性があるため、早期に発見し、適切な補修やメンテナンスを行いましょう。
ウッドデッキの寿命を縮める原因と対策
ウッドデッキの寿命を縮める主な原因は、以下の3つです。
- 紫外線
- 湿気・水分
- シロアリ
長時間紫外線を浴び続けることにより、木材は色あせやひび割れ、ささくれなどを引き起こし、表面の保護層を減少させます。定期的にUVカット塗料で塗装したり、シーリングを施したりすることで、紫外線の影響を軽減しましょう。
また、木材でできているウッドデッキは、雨水や湿気などの水分が大敵となります。デッキの下や内側など、湿気がこもりやすい所から腐食が始まり、最終的には、床が沈んだり抜けたりすることも考えられます。湿気と水分の影響を軽減するには、日光が当たるところに設置して通気性を確保する、防水処理を行うなどの定期的なメンテナンス作業が不可欠です。
また、シロアリによる食害にも対策が必要です。特に天然木でできたウッドデッキは、シロアリの被害を受けやすいと言えるでしょう。シロアリに耐性のある種類の木材を使用したり、防虫剤を施したりすることでシロアリの侵入を防ぐことができます。
お手入れをして、長くウッドデッキを楽しもう
ウッドデッキは、屋外空間を美しく彩り、くつろぎや活動の場を提供してくれる素晴らしいエクステリアです。しかし、その寿命を長く保つためには、定期的なメンテナンスと適切なケアが欠かせません。本記事を参考に、劣化のサインを見逃さず、木材に合ったお手入れを行いましょう。