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タイルデッキについてご紹介します。

 

一昔前まではウッドデッキが主流でしたが、最近ではタイルデッキを採用される方が年々増えています。そこで今回はタイルデッキの特徴やメリットデメリット、お掃除方法を紹介します。
 

 

目次

 

1.タイルデッキとは

 

2.タイルデッキのメリット

 2-1タイルの耐久性の高さ

 2-2.経年劣化が少ない

 2-3.お手入れの負担が少ない

 2-4.リビングの延長として使える

 

3.タイルデッキのデメリット

 3-1.外壁とデッキとの間に排水溝を設ける必要がある
 3-2.設置(施工)費用が高い
 3-3.タイル表面が気温に影響されやすい

 

4.掃除方法

 4-1.泥汚れはデッキブラシ&中性洗剤
 4-2.黒ずみや頑固汚れはワイヤーブラシやメラミンスポンジ
 4-3.広範囲の汚れには高圧洗浄機で負担を減らす
 4-4.白華現象が起こりうる
 

5.まとめ

 

 

1.タイルデッキとは

 

タイルデッキとは、下地にワイヤーメッシュ(鉄筋)やコンクリートなどを固めて造った土台の上にタイルを貼ったデッキの事です。自分の好きな色や柄のタイルを採用することで理想のデザインに近づけることが可能です。
  

 

 

2.タイルデッキのメリット

 

2-1.タイルの耐久性の高さ

 

タイル材は汚れにくいのが特徴として挙げられます。汚れが染み込むような素材ではないため、デッキ上でのBBQなど気兼ねなく楽しむことが出来ます。

BBQと聞くと耐火性も気になる点ではありますが、タイル自体が焼き物なので製造時は1000度を超える熱で成形されます。夏の猛暑日だと地面の温度が65度を超えると言われていますが、BBQに使われる炭は安定燃焼時は800度前後なのでタイルに万が一炭が落ちてしまってもタイルが溶けてしまう事態にはなりません。
 

2-2.経年劣化が少ない

 
タイルは自然素材で作られていて、主に砂や石で出来ているので紫外線に強く、色褪せしにくいのです。さらにタイルは高温で成形されるので傷に強く、デッキブラシで強くこすっても耐える強さがあります。相当重い物を落とさなければタイルが割れる心配もありません。 
 

 

2-3.お手入れの負担が少ない
 

タイルは汚れが付きにくいため、砂埃は軽くホウキで掃いていただくだけでお掃除が完了します。
雨の日の翌日など土汚れが気になる際は、デッキブラシで擦ると簡単に汚れが落ちます。耐久性が高いので強力な洗剤を使用しても変色などの心配はありません。
 
タイルデッキはウッドデッキのようにデッキ下に隙間が無いので、デッキ下に雑草が生えず大変な除草作業の手間が省けます。さらにデッキ下の隙間には野生動物が棲みついてしまうこともありますが、タイルデッキであればその心配も無いです。

 

 

 

2-4.リビングの延長として使える

 

家の中からお庭に出る際、段差があるとお庭に出るのが億劫になってしまいます。

そこでリビングの床とタイルデッキをフラットに造る事で、おうちの中とお庭との段差が無くなりお庭へのアクセスがしやすくなることでタイルデッキもリビングのスペースとして活用することが出来ます。

さらに、デッキに使用するタイルをリビングの床と同系色にすることで、視覚効果でより広々とした印象になります。

 

 

 

3.タイルデッキのデメリット

 

3-1.外壁とデッキとの間に排水溝を設ける必要がある

 

タイルデッキをサッシ下と同じ高さで設置する際、外壁から少し離して設置しなければなりません。理由は何点かあるのですが、

 
①家の基礎にある床下換気口(通風口)を防いではいけない

最近の木造住宅ではほとんどの家が基礎に床下換気口を設けていません。ですがお庭のリフォームで新たにタイルデッキの設置をお考えの方で視野に入れてほしいのが、この床下換気口とタイルデッキの干渉です。
ウッドデッキであればサッシと同じ高さに設置しても、デッキ下に隙間があるので床下換気口を塞いでしまう事は無いのですが、タイルデッキは地面から高さを出してコンクリートで造成するので、床下換気口を塞いでしまう恐れがあるので注意が必要です。
 
基礎の床下換気口を塞いでしまう事によって床下の換気が出来なくなり床下に湿気が籠ってしまい、家の土台に使われている木材にカビが発生したり腐ることによってシロアリの餌食となる可能性があるのです。
こういった事態にならない為に、基礎に床下換気口がある住宅では必ず基礎から少し離してタイルデッキの土台を造らなければなりません。

 

②水の逃げ道の確保

基本、タイルデッキ自体も庭側に勾配をとるので少量の水なら流しても問題ありませんが、プールの片づけなどで一気に大量の水を流すと窓側に水が逆流して家の中に浸水してしまう恐れがあります。

そこで、家とタイルデッキの間に水の逃げ道をつくることでリビングへの浸水を防ぎます。
足が躓いたりゴミが落ちるのを防止するべく、
隙間部分にはステンレス製のグレーチングを設置したり砂利を敷き詰めるといった方法があります。

 

③地震の影響で家の基礎がダメージを受ける

コンクリートで造成するタイルデッキの土台と家の基礎が接触した状態で施工すると、地震が起きた際にデッキの土台が基礎を押してしまい、家の基礎にダメージを与えてしまう恐れがあります。また、土間コンクリートの性質上乾燥や湿度で収縮するので、土台に被害が及ぶとタイルのヒビ割れが発生したり、タイルが浮いてしまう原因となります。

 

3-2.設置(施工)費用が高い

 

設置面積や使用するタイルによって金額が変わるので、費用を一概に言うことはできないのですが、おおよそウッドデッキの1.5倍の費用が掛かると言われています。また、タイルデッキをリビングの高さとフラットに造る場合、上記で述べたように家とタイルデッキの間に排水溝を設けなくてはなりません。排水溝部分には転倒防止やゴミ受けの役割として、グレーチングの設置や砂利敷きに費用が掛かってきます。
 
しかし、タイルデッキを家の水切りよりも下の高さまで造るのであれば、排水溝を設けなくても問題ない場合もあるのでまずは外構業者に相談してみることをお勧めします。

 

 

3-3.タイル表面が気温に影響されやすい

 

タイルは焼き物なので、熱が籠りやすい性質です。夏場の日差しが照りつけるような暑さでは、裸足では歩けないほどにタイルの表面温度が上昇します。冬もその逆で、外気温がそのままタイルに影響するので、タイル表面は冷たく、足先を冷やしてしまいます。

 

 

 

 

 

4.掃除方法

 

タイルデッキの日常のお手入れはホウキで掃くだけで完了します。
雨が降った次の日や、こびりつき汚れのお掃除方法を紹介します。
 

4-1.泥汚れはデッキブラシ&中性洗剤

 

雨が降った翌日など泥や砂でタイルデッキの汚れが目立つ時は、デッキに水を撒いてからデッキブラシで擦り洗いを行いましょう。汚れが酷いときは中性洗剤を撒いてから擦るとよいでしょう。

 

4-2.黒ずみや頑固汚れはワイヤーブラシやメラミンスポンジ

 

凹凸のあるタイルは表面の汚れが落ちにくい場合があります。デッキブラシでも落ち切らない汚れには、ワイヤーブラシやメラミンスポンジがおすすめです。お掃除で出た汚れた水をそのままにしておくと、タイルにシミが出来る恐れがあります。タイルに残らないように綺麗に洗い流しましょう。

 

4-3.広範囲の汚れは高圧洗浄機で負担を減らす

 

デッキ全体が汚れていると、全体をデッキブラシで擦り洗いするには心身ともに疲労してしまいますが、高圧洗浄機を使用することでお掃除の負担が軽減します。高圧洗浄機とは、加圧した水を噴射する機械です。
 

高圧洗浄ではデッキブラシで擦るよりも速く、簡単に汚れを落とすことが出来るので時間と労力を費やさずタイルデッキ全体をお掃除出来ます。
 
高圧洗浄機でタイルを掃除する際に注意していくべきポイントが、タイル目地に高圧水を当て続けない事です。

一般的にタイル目地材にはセメントが使われていて、目地材にはタイル同等の強度が無い為ため、目地部分に高圧水を当て続けると目地の劣化が早まる恐れがあります。

 

4-4.白華現象が起こりうる

 

タイルデッキは土台にコンクリートが使われていたり、タイルの目地材にもセメントが使われている為、白華現象が起こりえます。

 

①白華現象(エフロレッセンス)とは

水がコンクリートに染み込むことで、コンクリートに含まれるアルカリ、水酸化カルシウムが水と混ざった後にコンクリート表面に浮き上がり、空気に触れてCO2に反応し、白い粉状、白華になります。
 
夏場は気温が高くコンクリートの温度も高まり、コンクリートに染みた水分は内部蒸発して白華現象が起こりにくいですが、冬場は気温が低く雨の多い梅雨時は白華現象が多く発生します。

 

②白華の落とし方

白華は主にアルカリ成分なので、酸性の洗剤で落とすことが出来ます。
白華部分に酸性洗剤をかけてナイロンブラシで擦ります。最後に汚れを流して完了です。

 

 

5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?今回はタイルデッキについて掘り下げて紹介しました。
重厚感のあるタイルデッキを取り入れることで美しい景観に、そしてリビングのスペースを広げたかのように使うことが出来て、
お庭での過ごし方の幅が広がります。
 
お手入れの負担が少ないのも魅力のあるポイントですね。 

 

 

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