大切な車やバイクを、雨風から守りたい…と考えたとき、ガレージとカーポートの設置が選択肢として挙げられるでしょう。しかし、駐車スペースとしてどちらを設置すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、ガレージとカーポートの違いや、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。駐車スペースの設置でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読むための時間：3分

ガレージとは

ガレージとは、車やバイク等を収納するための駐車スペースです。敷地内に独立して建てられたタイプと、建物と一体化して設置されているタイプがあります。壁や屋根、シャッターによって全方位を囲まれているため安全性が高く「建物」として分類されています。そのため、固定資産税の対象になっています。

ガレージを設置するメリット

ガレージの最大のメリットは、天井や壁、シャッターで全方位をしっかりとガードしているため、車を雨風や紫外線からしっかりと守れる点です。またシャッターの施錠をしておけば、車の盗難やイタズラ被害などを防ぐこともできます。

さらに車をしまうだけではなく、余ったスペースに車に使用する工具や家の中に置ききれないものなどを置いて、倉庫として活用することも可能です。

ガレージを設置するデメリット

ガレージを設置する場合、カーポートよりも広い面積が必要です。そのため、思ったよりも間取りが小さくなる場合や、家の敷地を圧迫してしまう可能性があります。またガレージは、カーポートよりも本体や施工費が高額になる傾向があります。また、撤去時の費用もかさみやすいです。

カーポートとは

カーポートとは、雨や雪をしのぐための屋根が取り付けられた駐車スペースのことです。ガレージと異なるのは、周りが囲まれておらず、雨風や直射日光を防ぎにくい点です。その反面、全体が囲われていないため、乗り降りや駐車がしやすいでしょう。屋根がありますが、法律上では「建物」に分類されることはなく、固定資産税を支払う必要はありません。

カーポートを設置するメリット

カーポートの魅力は、ガレージと比較すると安い費用で済み短期間に工事が完了する点です。撤去したい場合にも費用を安く済ませられるため、できるだけ予算を抑えたい方におすすめです。屋根の角度や形を工夫することで、ある程度の雪や雨風の被害を防げるため、気候が穏やかな土地にお住まいの方にとってはコストパフォーマンスに優れた選択肢だといえるでしょう。

カーポートを設置するデメリット

カーポートのデメリットは、カバーされている部分が天井のみなので、ガレージと比較すると守備範囲が狭い点です。通常の天候では大丈夫でも、台風が来たとき飛んでくる物や、横から吹き込む雨風のダメージは防げません。お住まいの地域の気候を考えた上で検討しましょう。

ガレージがおすすめの方

ガレージがおすすめの方は以下の通りです。

• 絶対に車やバイクへダメージを与えたくない方
• 敷地内に広いスペースを確保できる方
• 作業するスペースや倉庫の役割を果たすスペースも欲しい方

予算に余裕があり、何よりも車に傷をつけたくないという方にはガレージがおすすめです。

カーポートがおすすめの方

カーポートがおすすめの方は以下の通りです。

• 設置や撤去の際の費用をできるだけ抑えたい方
• 穏やかな気候の地域に住んでいて、雨風の影響をある程度防げれば十分な方
• 自宅の敷地があまり広くない方

完全にダメージを防ぐことよりも、コストパフォーマンスを重視したい方には、カーポートがおすすめです。

ガレージとカーポートの違いを知って目的に合ったものを選ぼう

本記事では、ガレージとカーポートをそれぞれの特徴や、メリットデメリットを解説しました。ガレージとカーポートのどちらを選ぶかは、設置する目的や予算によって異なります。まずは自分の希望をはっきり整理した上で、本記事を参考にして選んでみてください。